第26話
「溶けてんじゃん。」
「...。」
みんなが倉庫に戻っていく中、俺と雅だけがそこに残った。
奏が"仲良くな"って耳打ちしてきたのに少し驚いて、いつの間にか取り残されたって感じ。
「食べねぇの?」
「...食べるし。」
パリパリ
なんでチョコにしたんだろう。
やっぱりイチゴにすればよかった。
パリパリ
「...貸して。」
「あ、ちょっと。」
パリパリ
「うま、
アイスなんて久しぶりに食べた。」
雅は俺の手からアイスを奪い去ると一口食べてそう言った。
...なんだかんだ雅ってチョコ好きだよね。
「あげるよ。」
「ほんと?さんきゅ。」
パリパリ
「...。」
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