第25話

「レオって本当、雅のこと好きだよなー。」



奏がアイスを頬張りながら、いきなり話題をふってきた。




「...。」




そりゃ、大好きだよ。




大好きだけど...今、雅のこと話したく無い。





「まぁ、俺の方が愛は大きいけどな!!!...ははっ///!」




「なに自分で言って照れてんの。」







分かってるよ。自分でもしょーも無いことで不貞腐れてるって。






言っとくけど、余裕で俺の方が愛は大きいから。















「アイスうまかったー!」




まだまだ暑い9月。


やっぱりアイスは美味しい。






「あれレオさん、全然食べてないじゃないっすか!」




「思ったより大きかった。」





「もらいましょうか?



...ってあれ、雅さん?」





雅?






「雅さーん!何してんすかー?」




「夜風に当たってた。」





雅はフェンスに寄りかかっていた体を起こして、こちらを向いた。







月明かりに照らされた雅は、

まるで月から遣わされた神秘的な存在に映った。

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