第18話

「で、では!文化祭でのクラスの出し物を決めたいと思います!」



学級委員がそう言うとザワザワと騒ぎ出した教室。


皆、何をやるか相談しているらしい。




「はいっ、はーい!劇をやりたいでーす!」




「俺はお化け屋敷がいい!」




「焼きそばとかそういう屋台やりてぇっ!」




色んなアイデアが出るな。



俺は何でもいいけど。




「おい!お前らぁっ!そんなもんより他にやるべきものがあんだろーが!」




奏がいきなり大声を出し皆がこいつに視線を向けた。




「な、何でしょうか?」



「このクラスには天然女たらしの雅様がいるんだぞ!だったらこれしかねぇっ!」




俺?


天然女たらしって...



全く身に覚えがない。



何言ってんだあいつ。



(全く自覚がないのは百も承知です。)







「そうだったわ!それしかないじゃない!」




「そうだな!これしかねぇ!」




何で皆これで伝わってるんだ...。



わかってないの俺だけじゃね?

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