第7話
「雅ー、昨日は早く帰ったけど今日は来るよな?」
「あぁ。」
「あの日以来面倒くさいとか言って来ないからよー。」
学校に着くと俺はいつものように空き教室で百嵐幹部たちと共に授業をさぼっていた。
本当は面倒くさいというよりバイトの方に行ってたから行けなかったという方が正しい。
「俺は今日先に帰る。」
そう言ったのは瑠樹。
珍しい。
これまで欠かさずに溜まり場に行っていたと思うんだが。
「はぁ?なんでだよー。」
「親父が帰って来いってうるせぇ。」
「あぁーそういうことか!なら、仕方ねぇな。」
......嫌な予感がする。
プルルルルプルルルル
「出ねぇのか?」
鳴海が俺のスマホからだと気付きそう言った。
皆の視線が俺へと集まる。
「...出る。
何ですか?」
「おお、出ないかと思ったぞ。
今日は早く帰ってこいよ、車は授業終わる時間帯に寄越すから。」
「...。」
「どうした?」
「いや...
はぁ、わかりました。」
「なんでため息!?
そんなにこの家が嫌なのか?」
「何でもないですよ。それじゃあ切りますね。」
電話はもちろん大樹さんからだ。
返事を待つ前に切ってしまった。
さすがに須藤の頭に対して生意気か?とも思ったが仕方ない。
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