第28話

「なんでお店に連絡入れれたんですか?」

困ったように笑って

「あー。俺らあそこのオーナーと悪友でね」

と。綾弥斗さん、悪友って。小説みたいに。

「夏弥斗早かったね、おかえり」

うわめちゃくちゃ機嫌悪、夏弥斗さん。

「くそじゃんけんで負けなければ今頃朝飯だったのに」

えー自分が負けて不機嫌なの?かわいいなぁ。

「さすが夏弥斗に行ってもらってよかったよ。俺の右手に感謝しないとね」

チュ右手に口づけして見せた綾弥斗さんにもう怒る気力はなさそうな呆れ顔の夏弥斗さん。

「じゃあ行こうか」

2人同時に同じ言葉を口にして

「えーとどこに?」

疑問を浮かべる私に2人は

「いいから」

と家から連れ出された。

こうゆうのは協力するんだ。いつもはじゃれ合うな喧嘩をしてるのに。双子ってわからない。

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