第45話 夢の内容を知る人物との出会い
「今までのあらすじ」
鈴木愛衣(あい)(女性)は大学生で、科学技術が発達した惑星(アース星)に住んでいた。今井昭(あきら)(男性)は鈴木愛衣の結婚相手である。
愛衣の心(魂)は、大統領の計画で邪魔者を排除するために他の宇宙の惑星(地球)の川原知人(かずひと)(男性)という名前の胎児の中に送りこまれた
愛衣は今、川原知人(かわはら かずひと)として生活している。愛衣は昔の記憶は覚えていなくて、最初から川原として生まれたと思っている。川原は現在、大学院で哲学の研究をしている。
「第45話 夢の内容を知る人物との出会い」
そして、時間は流れ私は大学院で、哲学の博士課程を修了して、私は段階を踏んで教授になった。私はこの時が来る前、猫の事や手帳の事はすっかり忘れていた。しかし、ある事をきっかけにして再び思い出したのだ。それが、今井昭との出会ったからだ。
今井昭は私が授業をした後に声をかけてきた。そして私しか絶対に知らない夢の話をした。それは夢の中で私が鈴木愛衣という名前で工学部航空宇宙工学科の学生の学生である事を知っていたのだ。私は他人に絶対に夜にみる夢の話なんてしないので、この話を知っている人物はこの世界に誰もいないはずだ。しかし、彼は知っていた。どういう事なのだろうか。私は完全には信用したわけではないけど、納得のいく説明をしてもらうために、仕事が終わった後に、レストランへ一緒に行き、彼の話を詳しくきくことにした。
レストランに着き、私は早速、話をきいた。
「ええと、なんだっけ。そうだ。なぜ、私の夢の中の名前を知っているの?」
私はきいた。
「それは、さっきも言ったように、私が君の結婚相手だからだよ」今井昭はこたえた。
「結婚相手・・・。私達は男同士だよな・・」私は苦笑して言った。
「いや、それはこの地球での話で、君は川原知人という男性に転生する前は、別の宇宙のアース星という惑星の鈴木愛衣という女性だったんだよ」今井昭はとんでもない事を言った。
「私は転生していた・・・。いや、そんな事を急に言われても・・」私は困惑した。
「無理もないね。記憶も基本的に消されているから、ほとんど覚えていないようだし、少し考える時間は必要かもしれない」今井昭は冷静に話した。
「しかも、君と結婚しているなんて・・」私は今まで生きている中で1番いろんな事を考えたが、言葉にはまとめられなかった。大量の新しい情報を一気に頭にたたきこまれて、正しく情報を処理できなくなっているようだ。
「あと、わりと、どうでも良い話というか今はそこに疑問をいだく所まで言っていないかもしれないけど、私の今の名前は正確には今井昭ではない。今井昭は転生する前のアース星にいた時の名前だ。でも、話がややこしくなるし、性別も偶然一致しているから今は、今井昭(仮)と認識してくれていいよ」
「そう言えば、そうだった」私はかろうじて返事をした。
「今日はこの辺で話を終えて、後日、話をしようか」今井昭は提案してきた。
「いや、気になる事が多いから続けてくれ・・。情報の処理が追い付かなくて、あまり理解できないかもしれないが・・・」私は言った。
「そうか。それなら、続けるよ。」今井昭は再び話し出したのだった。
(続く)
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