第33話 睡眠時間は何時間が最適なのか

 「今までのあらすじ」

 ここは地球の日本。川原知人(かずひと)(男性)は、40歳の大学教授で哲学の研究をしている。川原の中の人は、鈴木愛衣(あい)という名前の大学生で、科学技術が発達した別の宇宙の惑星に住んでいた人間である。愛衣の心は、地球の川原知人という名前の胎児の中に送りこまれ、今は川原知人として生活している。愛衣は昔の記憶は覚えていなくて、最初から川原として生まれたと思っている。これは川原が大学での話である。


 「第33話」 睡眠時間は何時間が最適なのか

 夢を見ている時、夢の中でこれは夢だと分かる時と分からない時がある。夢と分かる時と分からない時の違いは分からない。何が違うのだろうか。夢と気付く時はこれは夢だから何しても良いと思い、めちゃくちゃな事を好きなようにする。好きな事をやりたい放題した後に、目が覚めて我に返った時に、もしこれが夢じゃなくて現実だったらと思うと、ぞっとする。これが夢じゃなかったら、とんでもない事になっていたと思い、本当に夢で良かったとほっとする事がよくある。


 逆に現実の出来事だと思っていたのに、目が覚めてこれが夢だと気付く事も多い。最近は、夢だと気付かない事が多くなった。ずっと目が覚めなかったら、夢でも現実でもどっちでも良い気がしてくる。目が覚めて、現実に戻った時に、実はこれも夢なんじゃないか考えてしまう事がたまにある。目が覚めている時に、現実世界だという感覚が意外にない時がある。犯罪とかする人はそういう現実と夢との違いがあいまいになり、ふわふわした状態の人もわりといるように感じる。夢と現実があいまいな状態になる事はかなり危うい気がする。


 最近、私は本当にこれは現実なのか本気で疑う事をする事がある。そしてそれを考えた後に現実に決まっているじゃん、馬鹿な事を考えてるなと毎回思うのであった。


 「人間の睡眠時間ってどれくらいが良いのかな」私達は大学2年になり、よく遊ぶようになった。今日も親友の啓太と大学の食堂でしゃべっている。私はいつものように啓太にいろんな事を質問している。

 「知人(かずひと)は夢の話が本当に好きだね。8時間睡眠が良いとかよく言われてるね」啓太がこたえた。

 「8時間か!そんなに、自分寝てないな。自分は5時間くらいかなあ」

「8時間っていうのは意外に科学的根拠はないっぽいらしいんだ。米国、ドイツなどの調査によると、暖かい時は6時間半くらい、寒い冬などは7時間半くらいなんだ」

 啓太は何もみずにすらすらいろんな事をこたえていてすごい。

 「8時間よりは少ないね。人間ってそんなに眠る必要が実はないのかな」

 「そうなんだよ。8時間睡眠が良いという説はかなり怪しいね」

 「睡眠時間と健康の関係って何かあるのかな」

 「睡眠時間が短過ぎると死亡率が高いという研究結果があるよ。4時間未満の睡眠時間の人は、睡眠時間6時間半から7時間半の人より15%高かったんだ」

 「へぇー。あまり寝ないのはやっぱり健康に良くないんだね」

 「逆に睡眠が8時間以上の人の死亡率は、12%高いんだ」

 「眠らな過ぎも、眠り過ぎも体には良くないんだね。てゆうことは、6~7時間くらいの睡眠時間が良いってことになりそうだね」

 「今のところのそんな感じだね」啓太は笑顔でこたえた。

(続く)

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