雪国うつ

東北の冬は晴れの日が少ない。

雪が降ってるか曇っているかの二択。

「雪国うつ」という言葉もあるくらい、晴れの日が少ないとメンタルが病む。


日照時間が短い国は自殺率が高い。

それは日本国内でも同じで、日照時間と自殺率の高さには相関関係がある。

だから冬の時期の東北はやたら自殺率が高くなる。


しかも問題は日照時間だけでなく、雪が積もることにもある。

朝は出社前に雪かきをしなければいけないので、その分睡眠時間が短くなる。

日照時間と睡眠不足のダブルパンチ。

実際住んでいる僕から見ても雪国は生命体が住む環境じゃないです、ホント。


反対に東京の冬は晴れる日が多いらしい。

東京の人ってやたら秋とか冬が好きって言いますよね。

室内犬よろしく、自然の驚異から切り離された人間の言葉だなと感じます。


とはいえ僕は好きで東北に住んでいるので何か文句があるわけではないです。

雪化粧なんて言葉があるように、雪が積もった景色には目を見張る美しさがあります。

晴れた日は特に。

僕は自然が好きなので、そういった景色と雪国うつが差し引きゼロで成立する。


雪国には自然の良い面と悪い面がちょうど半分ずつある。

きっちり天秤で量ったみたいに。

だからちょっとの差分で一気に悪い方へ傾いてしまう。

雪国うつってそういうことです。

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