俺は良いんだけどさ

後輩にくだらないビジネスマナーを教える時に「俺は良いんだけど、気にする先輩もいるから」と言って、その教育を正当化しようとする場合がある。

気にする先輩というのは他でもない、お前である。


ビジネスマナーは大分カジュアルになってきた印象があるけど、未だにそれいる?というようなものもある。

飲み会の席での立ち回りとか、細かな言葉遣いとか。

ほとんどの人がくだらないと思っているけど、一応後輩には教えなければいけないという感覚になる。

だから「俺は良いんだけどさ」と前置きして教える。

その後輩がマナーでやらかした時は先輩のせいにされるてしまうので。


しかし「俺は良いんだけどさ」をやるせいでくだらないマナーが消えないという側面も無視できない。

教えられた側は一応それを実践しなければいけないから。

そして後輩がそのまた後輩に「俺は良いんだけどさ」をやる。

そうしてくだらないマナーがダラダラと生き残ってしまうのだ。


マナーなんて無礼じゃなければなんでもいい。

そもそも「マナーがなっていない」と怒る側の器量に問題がある。

だから若い子には本当に必要なマナーだけを教えてあげればいい。

「俺は良いんだけどさ」と前置きするようなマナーは教えなくていい。

社会全体がそれぐらいの踏ん切りでマナー教育を行えばくだらないマナーが消えていくのかもしれない。

ぜひ社会全体でマナーの変革に取り組んでほしい。

俺は良いんだけどさ。

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