捨て案の採用

何かをプレゼンする時、必ず3~5個の案を相手方に提示する。

もちろんどの案もちゃんと考えた上でのものだけど、特に自信のあるものだったり、その反対だったりするものがある。

そして自信とは裏腹に、大概は自分の中で序列の低い案が採用される。


こういうことが続きすぎて、自分の感性はかなり世間からズレているのではないかと不安になっている。案自体は採用されており、表面上は問題ないのであくまで自分個人の問題でしかないけど。

案が採用されたことに対する嬉しさも、自信のある案が選ばれなかったことに対するモヤモヤで霞がかっている。

レースのカーテン越しに晴れた日を眺めるみたいに。


よくアイデア仕事をしてる人の話では、時間をかけて考えたアイデアよりもふと浮かんだ雑なアイデアの方が功を奏すことが多いらしい。

実際に僕も心当たりがあって、時間をかけずにパッと作った作品が思わぬ成果を生んだことがある。

とはいえ時間をかけたものが報われてほしいと思うのが人情ですよね。


本当だったら全ての案に自信を持てたら楽なんだけど、そんなことができるほどの才能も器量も無い。

それとも逆に自信を手放した方が楽なのかな。

自信と執着の違いって難しい。そんな日。

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