ⅩⅩ.印の余波①

“これ見る度に思い出して”


律騎はそう言って、めぐみにキスマークをつけた。


鎖骨の辺りと手首の内側につけられたキスマークは、日常生活のふとした瞬間に目に入った。

顔を洗ったり、メイクをしたりするために、鏡に向き合ったときは鎖骨のキスマークが、手を洗ったり、スマホを持ったりするときには、手首だ。全く見ない日はなかった。


これでは律騎の思うツボである。



クリスマスまで何もないと思うと、迫られないのだと気が楽だった。


その一方で、律騎に触れられたときの色めきを、キスマークを見る度に思い出し、じれったくなる。


しかし、約束の日まで、全く会わないわけではないのだ。

律騎は先に進むのをクリスマスにしただけで、抱き締めたり、キスしたりすることは、しないと言っていない。

それが、めぐみの中からはすっかり抜け落ちていた。



律騎は以前よりも足繁くめぐみに会いにきた。

恋人同士であれば、当たり前とも言えるが、あからさまに頻度が増えたのだ。


今日は律騎とカラオケボックスに来ていた。


「久しぶりじゃない? 一緒にカラオケ来るの」


「だな」


中学生や高校生の頃は、律騎と陽生と3人でよくカラオケに行っていた。

その頃に流行っていた歌を入れて、「懐かしい」と笑い合いながら一緒に歌う。


最近の歌を歌うのも楽しいが、昔の歌はどんなときに聴いていたか、あの頃の思い出が引き出されて、郷愁に浸る。楽しい気持ちと切ない気持ちが同居する。



昔を懐古すれば、必ずと言っていいほど、3人での思い出ばかりだ。

律騎と陽生がいなければ、今のめぐみは形成されていない。


バラードを歌ってしんみりしていたときだった。


「はるもいたらもっと楽しかったな」


「それはまた別の機会にな」


心の声だったはずなのに、律騎の返答があり、驚いた。


2人きりなのに陽生の話はするな、などと言いそうなのに、律騎は穏やかな表情を浮かべ、どの歌にしようかとタブレットとにらめっこし始めた。


驚きで固まり、じっと律騎を見つめていたら、視線に気づいた律騎がめぐみをチラッと見た。


「何だよ。はるもいたら楽しいだろ?」


「うん……」


「ま、俺と2人でも楽しいけどな?」


律騎は楽しませてやると自信満々の顔をして、片側の口角を上げてニッと笑った。


「……うん」



律騎はコーラを飲んでいる。


昔を思い出し、重なるのは、律騎がいつもと変わらないからだろう。

昔と違うところは、髪色が明るいところだ。



律騎がプライドポテトを1つ取ったとき、目が合った。

律騎はそれをめぐみに差し出す。


戸惑っていると、律騎は「あーん」と言う。


この前は応じなかった。

だからこそ、今回は応じるべき――なのだろう。


ただ、無邪気な表情の中に、扇情的な色が見えて、怯んでしまう。


めぐみは律騎がそのポテトを引いてしまわないか窺いながら、少しだけポテトに口を寄せる。律騎に動く気配はない。


覚悟を決めたら早かった。

ポテトをぱくりとしてから体を引いて、すぐに目を逸した。


「上出来だな」


もぐもぐとしながら、視界の端で律騎が満足そうに微笑んでいるのが分かった。



――髪色だけではなかった。


こんな男の表情を、昔の律騎はめぐみに見せなかった。


ポテトのせいか、喉が渇いて仕方なくなり、炭酸の抜けたコーラをごくごくと飲み干した。




喉が枯れそうになるほど歌った後、カラオケボックスを後にした。


次の目的地は、自宅アパートの最寄りのスーパーと決まっていた。陽生と3人でする予定だった鍋を、今夜は2人でしようと事前に話していたからだ。


「何鍋にする?」


「キムチ鍋? それとも、火鍋?」


「ね、わざとでしょ?」


「何で?」


「もうっ、笑ってるじゃん。私が辛いの得意じゃないって知ってて言ってるよね」


耐えようとしていた笑い声も、もう隠す気はないようだった。律騎はアハハと笑っている。


腹立たしくて、めぐみは律騎の脇をグーで強めにパンチした。



「――律騎?」


会話に夢中になっていて、近づく人物に、すぐに気づけなかった。

名前を呼ばれた律騎は、すれ違った男性を振り向いて見ると、驚きの声を上げ、彼の肩を叩いた。


どうやら律騎の友達と鉢合わせたようだ。

友達と思ってみると、見覚えがあるような気がしてくる。律騎と同じ学部の人だと、ぼんやりと思い出してくる。


「また幼馴染といるの? 仲良すぎじゃね?」


からかわれるのには慣れているが、関係が変わった今、面倒と思うだけではなくなった。


「うるせぇな。幼馴染だけど、彼女なの」


律騎はめぐみのことを彼女だと即答した。

恥ずかしがることもなく、めぐみの様子を窺うことなく、堂々としていた。

それだけのことなのに、嬉しかった。


「マジかよ。いつの間に付き合ってたんだよ?」


「お前には言わねぇよ」


「何でだよ!」


じゃれ合いのような会話がしばらく続く。


陽生以外の男友達と話すところは、あまり見る機会がないので、新鮮だった。


「いきなり彼女とか、信じらんねぇな。都合のいい友達じゃねぇの? 実は元々そういう仲だったとか?」


「おい。それ以上言うと縁切るぞ」


「冗談だって。本気にすんなよ」


凄んだ律騎の顔はすぐに元には戻らなかった。


異性の友達同士で2人きりで遊ぶのも、長く友達関係にあった異性が急に恋人同士になるのも、物珍しがられるようだ。

端から見ると、面白がられる関係なのだなと、胸がずきりと痛む。


彼の視線が、不意にめぐみへと向けられた。


「ごめんね。律騎がいつも俺よりも優先するから、つい悔しくて」


思わず律騎を見た。

大学生になってからの律騎は、そこまでめぐみや陽生を優先しているように見えていなかったから、驚いた。


「デート中なの。いつまでも邪魔すんなよ」


律騎の表情は若干和らいでいる。


冗談が言い合えるくらいの仲らしい。

今回の冗談は、冗談でも悪い冗談だったけれど。


律騎は彼の背中を押して、さっさと別れようとしている。

さすがに彼もこれ以上その場にいる気はないらしく、「行くから押すな」と笑っていた。


ひらひらと手を振って去っていくのを見送り、律騎とめぐみは再び帰路についた。



「友達に言われるくらい、私たちのこと、優先してくれてたんだ」


「当たり前だろ」


お互いに照れがあるからか、顔は真正面を向いたまま、会話をする。


「友達付き合い大事にした方がいいんじゃない? 友達なくすよ」


めぐみや陽生は律騎のことを身内のように思っている。後回しにされても、少し文句を言って終わりだろう。

嬉しくは思うが、他の友達を優先してくれても構わないと思う。幼馴染の余裕だ。



「――忘れたわけ?」


「……何を?」


唐突な問いに、思い当たることがなくて、首を傾げる。


「俺が、“お前らが一番に決まってるだろ”って言ったの」


「それ、中学生のときに言ったことでしょ?」


「覚えてるんだ」


律騎はほくほく顔で言う。


めぐみが忘れたことはない言葉だった。

何度も思い出して、こびりついて離れないのだから。


「私は聞いた方だから覚えてるけど、こういうのって大体言った方は忘れてるものじゃない?」


「本気で思ってることだから忘れねぇよ」


過去形ではなく、“思ってる”と現在進行形であることに、驚きの次に嬉しさがやってくる。


「あのとき、めぐは3人で遊べなくなるのが嫌だったから言ったんだったよな」


“りつが彼女なんて作るから、3人で遊べなくなるんだよ”

めぐみの言葉に返したのが、律騎の言った言葉だった。


そこは忘れていてほしかった。


今思い出しても、恥ずかしい。若気の至りだ。

今ならそんなにはっきりと自分の気持ちを言えない。


「そうだよ。彼女がいたら、実際3人の時間は減ってたでしょ?」


めぐみは開き直ることにした。


「あの頃はるといる時間が多くて、付き合ってるってよく誤解されてたな。いつ付き合い始めたの、って当たり前のように言われたりもしてた」


律騎の反応がなくて、律騎の方を見たら、不機嫌そうな顔をしていた。


「……何、その顔?」


「わざと嫉妬させようとしてる?」


律騎は嫉妬しているのか。

唇を尖らせて言うなんて、可愛すぎないか。


「俺のこと、何よりも分かってそうで、そういうとこあるよな」


律騎が自分を好きという前提が、なかなか染みつかないせいだ。

どうしても調子に乗りすぎないようにと、自分に言い聞かせている節がある。



「……当時、はると付き合ってたら、どう言われてたかな」


「おい。人の話聞いてたか?」


「やっぱり付き合ってるって言われるくらいかな。嘘だと思われるかも?」


暗い声色に、普通ではないと思ったのだろう。

律騎は黙ってめぐみの話に耳を傾け始めた。


「幼馴染が彼女になるって、端から見たらそんなに信じられないのかな? まぁ、自分も考えられなかったけど……。はると付き合ったこと、周りにはほとんど言ってないから、何も言われなかったけど、言ったらどうなってたのかな? あんなに付き合うわけないみたいな雰囲気出しといて、今更付き合うって、嘘吐いたみたいに思われるのかな?」


律騎の足がぴたりと止まった。

めぐみはそれに気づき、少し遅れて足を止めた。


「周りに何て言われてもいいだろ。悪いことしてねぇんだから。迷惑もかけてねぇし、めぐが気にすることあるかよ」


振り向いた律騎の目は、真っ直ぐめぐみの目を捉えていて、重い言葉がずしりと胸に届く。


「あいつ、何も考えてねぇから。適当な言葉に揺らがされるな。俺の言葉を信じろ」


律騎についていけば大丈夫だという安心感があった。頼もしさを見ると、もう可愛いとは言えない。


「……うん」


歩き出す律騎に遅れを取らないように歩き出す。


ふと律騎が顔だけ振り向かせて、めぐみの顔に寄せてきた。


「それと、男に愛想振りまくなよ」


顔の近さに純粋に驚き、言葉の意味を理解し、うろたえる。


「お、“男”って、りつの友達でしょ? りつの友達には、少しでもよく思われたいじゃん。印象悪い彼女なんて、嫌でしょ」


先ほどのことがあったから、さすがのめぐみも嫉妬からくる言葉だと分かった。うぬぼれではない、と思う。


「悪く思われなきゃいいよ」


「何でよ。私、周りの人にはりつのこと、少しでもよく思ってほしいよ」


律騎はめぐみの少し前を荒々しく歩いている。

せっかちで速く、めぐみはその後をつんのめりそうになりながらついていく。


律騎は表情や言葉だけでなく、動きでも感情が分かりやすい。


「そんなもんか」


「うん」


目を合わせずに会話する。


向かい合って甘い言葉を囁き合うような関係よりも、同じ方向を向いて軽口を叩くような関係の方が、自分たちらしいかもしれない。

何より居心地がよかった。



スーパーに入店すれば、当然のように律騎はかごを持ってくれた。

あまりにも自然で、お礼も何も言わずに、ただ律騎に寄り添って通路を進む。


律騎の持つかごに、あれやこれや言いながら、食材を入れていく。

鍋の具は、ほぼ意見がたがうことなく、順調に進む。


途中で、律騎が思い出したように道を逸れ、手に袋を持って帰ってきた。


「え、水餃子も?」


「あったら食うだろ」


「そんなに食べられないって。2人だよ?」


「とりあえず買っといて、食えなかったらまた今度食おうぜ」


次があると匂わされ、めぐみは何も言えなくなって、水餃子がかごに入れられるのを見守った。


デザートのアイスを選ぶため、並んでショーケースを覗き込む。


「何で悩んでるか、当ててやろうか?」


「うん」


「期間限定の抹茶チョコチップクッキーか練乳いちご」


「期間限定ってだけで選んでない?」


どちらも期間限定と表記があった。


「バレた?」


「1つ選ぶならどっち?」


律騎は顎に手を添えて、アイスとめぐみの顔を交互に見る。


「あー……練乳いちご!」


「じゃ、それにしよ」


「何それ」


「悩んでたから決めてくれて助かる」


めぐみはいちごに練乳のかかった絵の描かれた蓋のカップを手に取って、律騎の持つかごに入れた。


「それじゃ、当てるゲームにならねぇだろ」


律騎は納得がいっていないようで、めぐみの顔を覗き込む顔は不満げだ。


「何も賭けてなかったんだからいいじゃん。りつはどうする? 私が選ぼうか?」


「……とりあえず聞く」


「えっとね、マーブルチョコか……抹茶チョコチップクッキー」


「期間限定のやつ、どっちも食べたかったんだな?」


「バレた?」


めぐみがニッと口角を上げると、律騎も同じように笑った。


「じゃ、そのどっちもにしよう」


「2つも食べられないよ?」


「分けたら食えるだろ」


まさか律騎が分けるという選択肢を提案してくるとは思ってもおらず、数秒真顔で律騎を見返してしまった。


「別に3つ買わなくてもいいけどな」


「ううん、買おう!」


めぐみは律騎の腕を掴んで、祈るように律騎を見上げた。

律騎はフッと笑って、カップを2つ、順番にかごに収めた。



「――仲良しねぇ」


声のした方を向くと、ご年配の女性がうふふと微笑んでいた。

明らかに、めぐみと律騎を見て言っている。


隣の律騎を見ると、かなり近距離で話していたことに気づく。


――恥ずかしい。

人目も気にせず、2人の世界に入り込んでいた。


女性が嫌味で言っておらず、微笑ましく思っていると窺えて、より照れを誘い、顔が熱くなる。


めぐみは女性に会釈をして、律騎を引っ張って、その場から離れた。


周りから、自分たちはどう見られているのだろう。

友達のときはさほど気にならなかったのに、付き合い始めた途端、より気になってくる。


レジを通り、袋に買ったものを詰めると、律騎は自然に袋を持ってくれ、空いた手をめぐみの手と繋いだ。


何度繋いでも、新鮮にドキドキする。

前よりも、律騎の厚い手に安心感を覚える余裕は出てきた。


こうして手を繋ぐことも当たり前になると思ったら、寂しいような気もしてくる。

どうしても、付き合えたことや、2人で楽しいことを共有することを、素直に受け入れ、喜ぶことができない。

完全に、今まで気持ちを堰き止めていたことが弊害になっている。



めぐみの自宅に2人で帰り、一息つく間もなく、鍋の準備をする。


めぐみが具材を切って、律騎はそれを鍋に入れていく。


「いいよ、私が入れるから」


「それじゃあ俺が何もしてねぇみたいだろ。これくらいさせてくれよ」


「切ってそのまま入れた方が早いんだけど……。ま、いっか」


「そうそう。いいんだよ」


楽観的な律騎を見ると、笑みがこぼれた。


並んで同じ作業をし、他愛もない話をするだけなのに、幸せを感じる。


全ての具材を鍋に入れて、後は煮込むだけになった。

テーブルの上にクッキングヒーターを置き、その上に鍋を置く。


鍋はすぐに食べられない。

ぐつぐつとし始めたのを確認して、鍋に蓋をすると、腰を下ろしている律騎の頭が目に入る。


膝立ちしているため、律騎の頭が胸の辺りにある。

少し動けば手が触れる位置にあり、自然とその髪に触れていた。


「りつの髪ってふわふわしてるね」


「あぁ、そうかもな」


染められた茶色の髪は、細くて柔らかい。

律騎が抵抗しないのをいいことに、めぐみは指ですいてみたり、撫でてみたりともてあそぶ。


律騎の手が伸びてきて、めぐみの髪の毛先をすくって取る。

自分が律騎の髪に触れている手前、受け入れるしかない。


「めぐの髪はさらさらだな」


伏せた目を縁取るまつげに目がいく。

この角度から見ることはあまりないので、ついじろじろと見てしまう。


「まだ残ってるな」


律騎がめぐみの首筋をなぞるように触れ、流れるように鎖骨に残る痕に触れた。

めぐみは思わずぴくりと肩を揺らした。


「……めぐさ」


「……何?」


「俺が何もしねぇって分かってるからやってんだろ? あんまり煽ると、約束できねぇからな」


律騎の眼差しは熱く、脅すような口調なのに、声色に色っぽさを感じる。


力が抜けて、腰を落とし、髪を撫でていた手は肩の上へとすべり落ちる。


「……それは、困る」


小さい声で答えたら、律騎は小さく笑った。


胸がとくんと高鳴る。

よくよく考えれば、付き合っている者同士が部屋に2人きりなのだ。油断は禁物ではないか。


急に、鑑賞としてでなく、触れられる彼氏として意識させられる。

目の前にある顔は、めぐみしか見ていなかった。


少し湿った唇に目がいく。

筋張った大きな手がめぐみの腰へと回り、引き寄せられ、顔も近づいた。

反射的に上半身は後ろに反り、不安定な体勢になる。


「何で避けるんだよ」


「……避けてはないよ。ただ、驚いただけ」


ゆっくりと背筋を真っ直ぐにしていけば、自ずと顔も近づいていく。


律騎は満足そうに微笑み、目を細めながら唇を寄せてくる。


――キスされる。

そう思ったが、律騎の動きははたと止まった。


「めぐからしてよ」


閉じかけた目を見開いた。

律騎はいいことを思いついたというような表情をしていた。


「俺からしたら止められねぇから」


唇の触れそうな距離で喋るから、吐息が触れる。


上手く息が吸えず、息を吐いていいのかも分からない。


「ほら」


律騎は軽く唇を突き出して見せる。

めぐみの腰に律騎の手は回ったままで、めぐみは後ろに引けない。


少し動けば触れられるほどの距離にあるのに、その勇気がなかなか持てない。

ただただ心臓がうるさいくらいに拍動している。


「……キスしたくねぇの?」


眉を下げて言う律騎は、まるで子犬のようで、庇護欲を掻き立てられる。


悲しい顔はさせられない。惚れた弱みだ。


めぐみは律騎の両肩に置く手の力を強め、律騎の唇に自分の唇を寄せた。


チュッと可愛いリップ音がして、体を離し、律騎の様子を窺う。

律騎は喜びが弾けた顔をしていて、たまらなくなった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る