第6話 俺がアマテ・ユズリハ(マチュ)に転生してゼクノヴァを防ぎます!
外の騒がしさに目が覚めると俺は汚い事務所のソファーで寝ていた。
何故こんなところに・・・俺は夢を見ているのか・・・
トン!トン!トン!
「何?誰?」ドアをノックする音に応える俺
んっ 何故だ!?
俺は自分の声が女性声優さんの声になっている事に気づく。
するとまるでドンキかAmazonで買ったようなコスプレ用JK制服に変なサングラスの女子が入ってきていきなり私の顔を覗きこんだ。
「マチュ、目が覚めたんだ。」
なに!?
マチュ?
もしかして俺はちょっと前に流行ったガンダムジークアクスのアマテ・ユズリハ、子供の頃の呼び名マチュに転生したのか?
「あ、頭がいたい!!あなた誰?そもそも私は誰?ここはどこ?!」
俺は頭を抱えて叫ぶ。記憶喪失を装ったのだ。
するとサングラスの女子はニャアンという名を名乗り、俺に色々と教えてくれた。
どうも俺が転生された世界は俺の以前いた世界、2025年の日本とガンダムジークアクスの世界が混ざった世界のようだ。
「よくわかんないけど、なんかわかった!。あたしはマチュ。あんたを追っかけてジャンク屋に行って、クランバトルの爆発に巻き込まれて・・ところで外は何でこんなに騒がしいの?」
「ジオンの軍艦がコロニーに入ってきたんだよ、それでジオマックのハンバーガーの値上げを申請したから反対デモが起きているんだよ。ハンバーガーが1個170ハイトにするんだって。それでみんなはハンバーガーを値上げをするなと暴動を起こしたんだ。それに対抗してジオンも禁断のモビルアーマーを投入にしてきたらしい」
これじゃ!17バンチ事件じゃん。もしかしてゼクノヴァが発生するかも?
えっ?ゼクノヴァってなんだよ?よくわからないけど、世界が消えちゃう気がする・・
そんなのはいやだ。あたしは地球に入ってクラゲになるんだ。
「わたくしがこの戦争を止める!ジオマックを排除してハンバーガーをやっつける!ニャアン!力を貸してほしいんだ」
俺はニャアンに買い物を頼んだ
俺はその辺に落ちていたモビルスーツのジークアクスに乗ってデモ隊で溢れる軍警本部の前に降り立った。
そしてジークアクスのコックピットから降りて逆立ちをする。
「えっ?誰?あれ?」
私の奇抜な行動に民衆は私に注目した。よし掴みはOKだ!
「みんな!あたしはアマテ・ユズリハ。政府の高官の娘の上級でお嬢様学校のJKだ。でスリムに見えて意外とおっぱいがでかい」
「政府高官の娘?上級の奴がなんだ!お前には俺たち底辺の気持ちなんかわかんないだろう」
「上級はすっこんでろ、家でマンマの作ったグラタンでも食ってろ」
「しかしJK制服の上からもわかる、おっぱいのでかさだけは評価できる」
私の上級煽りに逆上する民衆、またはおっぱいをガン見するチー牛
「ちょっと、そこの君!」軍警が私によってきた
私は逆立ちをやめて、軍警をにらむ
「お前!今、私が喋ってんだ!邪魔すんな!ここは私の場所だろ!」
バキッ
軍警の股間に私のローキックが決まる!
「うわあああ!ありがとうございますううう」軍警は股間を抑えて転げまわる
はあ、単なる変態マゾ男かよ、まあいいや
私は演説を続けた。
「みんなは、ハンバーガーの値上げを反対してるんだよね」
「そんなの見ればわかるだろ、ハンバーガーが食べれなくなるんだぞ!上級!」
「ハンバーガーがなければパンバーガーでいいじゃん!」
私の言葉に民衆は静まった。
「アマテさん、パンバーガーって何ですか?」
待ってました!その質問!
俺はニャアンに頼んだ買い物を袋から出して掲げる
「みんな、これはマルシンハンバーグです。マルシンハンバーグは3個入りで250ハイトくらいですが、私の使っている安売り食品店で120ハイトで買える。
だから1個40ハイトだよ」
「アマテさん、そんな安売り店はどこにでもあるもんじゃないでしょ!」
「そうだよね。でも業務用スーパーがあれば冷凍のハンバーグは1個40ハイトで買えるじゃん」
「なるほど」
「で、これを見て。これは業務スーパーの8枚切りの食パン、80ハイトですから1枚あたり10ハイト」
「お嬢様学校に通う上級のJKが上級専用のコンビニじゃなくてスーパーや安売り食品店を知っているとは!」
民衆は驚き絶句する。
「40ハイトのハンバーグに1枚10ハイトの食パンで挟む。そうすれば60ハイトでハンバーガーを味わうことができる。これがパンバーガーなんだ。ちなみにこれ、貧乏でいつもお腹を空かしているあたしのセフレの常食なんだよね」
「ハンバーガーなら170ハイト。しかしパンバーガーなら60ハイト!」
「そんな素晴らしいことを教えてくれるなんて、流石はおっぱいのでかいJKだ」
「アマテさん、見抜きさせてもらっていいですか?」
民衆たちは口々にあたしのおっぱいのでかさとパンバーガーを褒めたたえる
「アマテさんは救世主じゃ!しかし許せんのはジオンだ」
「ジオン本国に核ミサイルを撃ち込んでやれ!」
「キシリアとギレンを捕えてギロチンにかけろ!」
民衆たちの怒りは一気にジオンに向かった
「みんな!待って!今のあたしたちの力じゃ、ジオンに太刀打ちできない、あの軍艦からメガ粒子砲ぶち込まれてそれで終わりだよ」
「アマテさん、それでは俺たちの怒りはどうすればいいのですか!」
「不買だよ。みんながジオマックを利用することをやめる。クーポンなどに惑わされない!
そして何よりパンバーガーをみんなが普及することがジオマックをやっつけることになるんだ!」
「そうか!アマテさん、分かりました。ジオマックにはもう行きません」
「不買でジオマックをやっつけるぞ!エイエイオー!」
「パンバーガーでジオマックをやっつけるぞ!エイエイオー!」
民衆たちのエイエイオー!は数時間も続いた。
ところ変わってジオン強襲上陸艦ソドンのブリッジ。
「ふん、面白い。パンバーガーでこの騒ぎを納めましたか。」
緑髪で髭を生やしたジオンの中年士官が思わず笑みを浮かべる
「艦長。ここは撤退です。潮時です」その士官はソドンの艦長らしき女性に声をかけた。
ジオンはこのイズモコロニーから撤退した。
アマテ・ユズリハは暴動を鎮め、ジオンの軍艦を退去させゼクノヴァを防ぎこの世界の消滅を防いだのでした。
めでたし めでたし
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