第13話 メリットは?

 「それでチェシャット、オレ達がキミに付き合うメリットは?」


「君たちは『はずれ』スキルの影響を受けてる。

そうだなぁ…ボクの『推理』によると君はハズレスキルが大好きで、ハズレスキル持ちと知り合い研究したがってるよね。

でも元から知り合いのジャバちゃんしか出会ってないよね?


多分君たちだけで行けば自由区でもハズレスキル持ちには出会えないかもしれない。

でもボクの『アタリ』スキルならある程度『はずれ』スキルを抑えられる。


ハズレスキル持ちに出会えるかもよ。」


「成る程いいな。」


「後、そちらのお嬢様は」

「あっあたくし!?」

「最上級職故に対等な友達が出来ず、同じ最上級職を探したらハズレスキル好きで相手にされない。」


「煩いですわ!!!!」

なんか耳元近づいてるっす。

「…『はずれ』スキル持ちかもしれないってなると、アリスくんも興味持ってくれるかもよ。」


なんか不穏なこと言ってるっす。

「後、君も」

ウチにもきたっす。

「『無職』なのに本来ならしなくてもいい仕事なんかさせらなくても良いのに…」

「ウチは好きでやってるっす!」


「成る程、そんな娘もいるか。

でもこれから思った通りに行かない事は減るよ。


そっちの『秘書』さんもね。」


「私も大丈夫です。」


「まあ良し!!オレは協力しよう。

入学式まではまだあるしな。」


わたくしもですわ!」


「じゃあウチだちも参加っすね。」

「そうですね。

お嬢様が参加なら付いて行くのが『秘書』ですから。」


「ありがとうね。ボクは嬉しいよ!


そうそう、生活用品買うならそこ曲った処の百貨店がお勧めだよ。

ちょっと先には雑貨屋もあるし。

その後は自由区に付き合ってよね。」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る