第10話 メイ探偵参上!!

 「フッハッハッハッハッハッハ!!

『名探偵』チェシャット参上!!」


って名乗ると、コインを弾いて手の甲で受けたっす。


「フッ、やはりな!ボクの推理は必ずアタル。


そして、犯人はこの中にいる!!」

だれですか?このヒト!?


「すみません、部外者の方は寮に入らないでもらえますか?」


さすが『寮母』さんっす。

「てか誰なんすか?なんなんすか?」


「ん?ボクは名乗ったと思うが?」


「そうだな、だからオレの質問はなんの犯人探しなのか?って処かな。

オレは急いでいるので、簡潔にな。」


さすが、アリス坊ちゃん!

「って言うか私は無視ですの??」


「まぁまぁ…私は『助手』のヤマネと言います。

私が説明いたします。」

いつの間にか後ろから名刺持った人が出て来たっす!


「成る程、説明を頼む。」

後ろから『大聖女』さんがギャアギャア言ってんのにガン無視っす。


「チェシャはとある行方不明事件を追ってて、行方不明者と犯人を探してまして…」

「その犯人が我らの中にいると?」

「いや!違う!!」


『メイ探偵』が入って来たっす!

「ボクは『アタリ』スキルの導きで推理を外したことが無いんだ。


だが、この処なぜか当たらない。

何かのスキルが影響しているせいだ。


そのスキルを探して、より外れた方向がここだ!!


ここにいる誰かがスキルでボクの推理を邪魔している!


そう『はずれ』スキルで!」


みんなが一斉にこっちを見たっす!

「ウチのハズレスキルの『大欠伸』にはそんな力はねぇっすよ!!!」

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