続き3
水族館は穏やかに復興していた。
その時、ふと手に何やら細い物を確認したので見てみるとペンだった。あの綿飴付きの。
何で今、俺の手元にあるんだろう
ここに入った直後からだ。この水族館はやはり何かあるようだ。
ここはどうも妙で、入った瞬間から空気感がおかしかった。女性は居た。話しかけてみるがそっぽ向れたんだ。よく見ると顔に穴が空いている。どうも人形のようだ。
このペンを見せると止まって、溶けた。
人形、か……。
溶けたのは蝋。職員が蝋を掃除をする。
あの女性は知らないと言った。
このペンの謎が迫られる。
何故そもあったのかな。女性は実は後ろに居た。蝋となって溶けた後にまた現れたのだ。
ペンは溶けて無くなった。
この女性が作った人張本人だったのだろう
この水族館での事件はこの人が犯した事だったのだろうか。
あの魚は、この女性が作った者だろうか……。この人、バゾマイとどんな関係があるんだ……
「元恋人だよ。殺されたけどね私は」
女性が教えてくれた。まさかあの人まで闇を抱えていたとは
普段仕事をしている中で何か、不正でもしていたのかな
不倫?「そう不倫」と言われた。
つまり、女性は水族館で事件を起こして魚を作って俺に接触をしてきた当本人だ。
「何でそれ程にも凝った事をしたんだ?」
「そりゃあもう、君。君。決まってる。君はレイの子供でしょ?」
「? 同い年です。俺と。子供はまだ…」
「騙されていて草」
「その草というのはかなり昔の我が国で流行した言葉だけど」
「フリーは変わり者」
「それは当たっていると思います。」
そう言って女性は出て行った。姿を消したのだ。
俺も一件が終わったようなので外に出た。
特に散歩をするにあたって考えもせずに歩いていると通りすがりの猫が鳴いた。
愛らしい声に聞き覚えがある。
何となく、王が飼っているとされるネコの鳴き声と似ているような気がした……
王は動物好きのようで、犬や鳥や魚まで飼っていた筈だ。
見てみると種が同じ王の飼い猫と同じだ。
それはそれでいい。
何気に放置ゲームをしたくなった。
こういう時にこのようなものは自動に進むのでいいものだ。
--世界一の億万長者!君にも出来る〜成り上がろう!この世の全てを手に〜--
前にインストールをしたアプリだ。
アイコンをタップして起動すると汚れてしまっている服を着た身体も洗えていない青年が現れた。
「今月も、何も支払えなかったな…。またゴミ場の余った食物を食べたり、泥水を啜ったり、なんだろうなあ…。こういう生活になってしまったのはギャンブルに使ってしまったからなのだが…。」
「うん?目の前がイキナリ真っ白に……」
「そこの君!カネナシ ソウタ君だな。私は億万長者。少しだけ、お金を貸してあげるからこれで企業でもするんだ。」
画面に「5000円 新しい家」と出た
指差しマークでタップをするように現れているのでタップをすると硬貨と硬貨が落ちて重なる音がした。購入をしたようだ。
するとそこに入居者とされる人が来て、この家を借りたようだ。
家賃も水道費も電熱費も全てプレイヤーである自分に来るようだ。
これはまたかなり昔のゲームだな…。金のやり取りとは。
お家を買って、人が住んで、全ての費用が俺に来た。
数秒毎に100円ほど貯まっていくが、家のスキルをアップグレードをすることによって更に稼げるようになるようだ。
家具や電熱やらをアップグレードしていくと秒毎の金は150円になった。
徐々に貯まっていくゲームだ。まさに放置ゲーム。
ある程度お金が貯まると新しい家も買えた。
そこにまた入居者が入った。
そしてまたお金を貯めて、施設を買って……だ。
このような放置ゲームがあると何気に楽しいね。普段はパズル物をプレイしているのだが、このような何も考える事の無いものもいいものだ。
空気の美味さを感じながら帰っていく
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