続き2
宙を泳いで帰って行った
バゾマイの元には帰らないそうだ。まさか社員である俺の血を使おうとするとは……
客人達は皆それとは無関係とは
下に降りる
あの水族館は恐らく何者の目にも触れられる事のないまままた閉まる予定だったのでは
人目に触れてしまった。思わず、幻覚にした、か。それなら合点がいくような気がする
何者かがあそこを開いたのだ
その目的は不明。
人目に触れない水族館……
いずれ、魚の餌に人間をさせる、などが浮かんだ
その可能性はある。
あそこはまだ少し調査をしてみよう。
俺は下に降りて水族館へ向かう
暗くなってきていたがまだ開いている
が、今は入れないようだ。立ち入り禁止となっている。誰も居ない。セキュリティがある為入れない。
外観を調べる事にした。あちこちに焼け跡がある。それ以外には……
あの綿が付いているペンだ。全く燃えた跡も無い。という事は、これは事件後にこの場に捨てられたかこのペン自体がそもそも変わった物であるかのどちらかだろうか
よく見てみると建物の中に人影を確認した
思わず目を凝らす
女性だ。このような所で何をしているのだろう?
このセキュリティを潜り抜けられるとは
いいや、あの人には近付かない方がいいのかもしれない。直感だ。
このペンの持ち主だろうか?これであの人が女性の姿になったという可能性などないだろうか
この場所は建物が直ったらまた再開をするだろう。
………
家に帰って考え事をする。
あの女性は恐らくは元々、犬か何かだろうか
あの綿の部分を齧ると姿が変わるのもある。ユウマの時は猫の姿だったが、あの人は元々犬か何かで、綿の部分を齧ってしまったが故に人の姿になった……
いいや、全て推測なのだが
そもそもあのペンの作者はアラタなのかも分からない。齧ると変身をするというのは彼の気紛れの力なのかも。
が、可能性としてはあり得そうだ。
男性から女性へも有り得る
様子見だ。また明日に見に行ってみよう。
翌日に行くとやはり立ち入り禁止となっていた
しかしそれ以外に何者かの姿は見当たらない。もしかして昨日の者はやはり動物だった可能性はないか……?
いいや、動物もまた入れないようにしているのだろうか。とするとあの者の正体は何となく判明が付くような気がする
恐らくはまた念の存在だ。その可能性を考えた。少し、潜入出来たらな。が、不可能。
この水族館が開く前の人員を確認すると、妙な虚な表情をした女性を確認。
それは俺が見かけたあの女性にそっくりだった
火事の跡は今は直っている。普通に開いている。俺は一番に中に入る。
「こんにちは。一番乗りだ。お魚見たいなあ。」
「おはよう。どうぞ。世界中の凡ゆる魚達を見て行ってね。」
中に入り、女性の職員を探す。
しかし、何処にもいなかった。セキュリティ上に踏み入ってしまったが、そのような女性はいないらしい。「姉です」と言って体格や今朝していた服装を言った。悪いことをした。
どういう事だ
あの人が、居ない。
外へ出て考えてみる。とすると、あのペンは……
ふと思い、ペンのあった所へ行くと地面を掘っているあの女性を発見した
話しかけてはいけないような気がした
あれはこの世の者では無いだろう
そっと陰から伺う事にした。
女性はどうもペンを探しているように見えた。あれは俺が持って帰ってしまった。
暫くすると、女性は消えた。透明になったのだ。
不味いな
俺の家だ
急いで帰ると既に中に何者かが入った形跡があった。そして持って帰ったペンで跡は止まっていた。そしてそこに、女性がいた
しかしペンを手に取るとスウッと消えてしまった
あの女性、何か心当たりは無いか?
そもそも、何処かで確認をしたような気がするんだが……
……
胴上げをしていた人達の中に、あの女性が居たような気がする
水族館へ向かう道の道中にあったあの建物。建設されたばかりのあの建物だ。戻ってみるか。
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