続き…
水族館は近代的なグラスで出来ていて目を奪われる。見知らぬ魚が沢山だ。この中で一際目立つ魚。自色は赤色なのにどうも真鱈模様だ。まるでスバルが具現化をした花のように。
まさかこの魚はその可能性…
考えたがそれは無さそうだ。誰も今はそのようなというか、直感だが無さそうだ。俺も何も感じない。しかしこの魚はよくある魚だ。ではこの模様は…
聞いてみると模様が見えていないらしい。
身を引くべきか
雰囲気は穏やかだ。スバルが何かを言いそうな気がした。一度身を引くことにした。この水族館は暫く様子を見ておきたい。
別に何か起こる可能性を稀有しているのではない。俺が単に興味があるだけだ。俺の推測が正しければ、何かありそうだ。
この魚もそうだが、目の穴が窪んでいる人。人員だし窪みにしても奥が深過ぎる。
客人も所々おかしい。
様子を見るにして一度身を引いた。
様子見といっても、特に何もなさそうだ。しかし暫くするとニュースになったのは予想通りだ。
あの水族館の人員が亡くなったらしい。そしてある水槽の魚が皆死亡。事故は火事だ。
要するに、何者かが発火をさせたのだろうか?
客人の中におかしな人物はそれなりに居たが、まさかその多数の者が犯人だろうか。
流石に単一か……と思ったが警察の推測ではそうらしい。客人が唐突に暴れ出した……
あの真鱈模様の魚は関係ありそうだ。
ニュースをよく見てみると、水族館の中の映像が映し出されている
「この水族館は最近開かれたばかりだというのに、このような事が発生してしまい……」
その映像の中の水槽のある魚かこちらを見ているのを確認した。
真鱈模様だ
そして俺の方を見ているみたいだ…
ここまであからさまにこちらを凝視をしているのに魚なので気にされないのか俺のみなのか
客人は集団発火。動機は全員揃って「分からない」という
俺はこの家に魚が来る事を懸念した。
魚はこちらをまた見ているが、徐々にこちらに近づいて来ているみたいだ。
水槽を、透けて抜け出してきた
宙を泳いだままこちらに近づいて来る
そしてこちらのテレビの画面にまで来た
画面には魚の顔しか映っていない
画面を消した。すると魚の顔も消えた。まあ、何かあったら対応をするがいい。
呼び出しが鳴った。見てみるとユウマだった。
「どうした?よく俺の家が分かったな。施設では無事にやってこられているか」
「うん。やれてる。フリーさん、あの水族館行った?」
「どうして分かる」
「あのね、僕、あの魚さんとお話をしてきたの。フリーさんに興味あるって。見つけてくれたって言ってたの。でもあのお魚は、何かよくないようなかんじだったから教えにきたの。」
「ああ。有難う。」
ユウマは帰った。あの魚はどうも俺を透かして見ていたのか。ユウマは無事に罪が解けたようで何よりだ。
彼があの魚の言葉を聞いたという事は、あの魚がこちらに接触を試みているかユウマが偶々水族館にいたかだ。
何にせよ、様子見はしておくべきだろう。今度こそ、全てが解決をしたのだ。王があの隣人を丸く収め込んだのか。今隣の家は空き家となっている。誰も居ない。遺体の声も聞こえるといった事も特に無いが、そもそもあの家は不穏な事だらけかもしれない。あそこ自体がそもそも憑き物ではなければいいがな。
例えば、あの家自体がそもそも妖怪のような存在だった…とか。と妄想してみた。
何にせよ、少し出掛けるか。綺麗な景色を見に少し飛空を家の外でした。家の上に少し上がっただけだ。やはり景色が広い。
この関東の街を一見できる。特に何も変わった所もない。星、か。このように青い星に居る今だが元々はそのようなではなく……
耽ってしまうと自分は元は異世界人だ。青くて綺麗なこの空の色に見惚れる。このような空に居ると俺は偶に故郷を思い出す。この前の紫の空どころではない。何でもあり。
少し下を見下ろしてみた。俺の家。普通の家だ。飛空をするのは好めない。地面に降り立つと太陽の日差しが影を作った……
増えさせたのだ
何故、このような事が……
太陽は普通。
俺がおかしいのかもしれない。
すると影が形を変えてきた。なるほど。俺は不味いのかもしれない。
そして影が変えた形は魚だった。しかも、あの真鱈模様の魚。
こちらに泳いで来た。
「ほう?」
来い。魚はこちらに歯を向けたが俺はそれを腕で伏せた。魚は諦めが悪そうな顔をした
何だ
どうもこの魚は俺への攻撃心が異様なように見えた
何故俺を狙うのだろう。
魚は首を横に振った。拒否をする動作だ。
魚は俺から去って行った
何という事だ この魚は何かを見ようとしているのか 俺の中でも見ようとしているのか
それともあの魚は変わった所出身なのかもしれない。
「それは無いよ。おれはお前みたいなゴミが気に入らない」
「そうか」
魚が会話をした……。この魚はどうも変わった経緯を持つ魚のようだ。
「君はこの世界の生まれ?」
「そうだよ。」
つまり、この魚は何者かから命令をされているか何かだ。
「何か」
「………。フリー。君は紫色の空の時にさ、イザヤと交信した」
「そうだよ。」
俺の名を知っているという事は俺の事を何かを知っている、という事だ。
「お前はおれが何かを知らなくてもいい。その代わりに……」
「それなら知ってるぞ。というより理解した。君は何処か何処か毒物か麻薬の通う所出身じゃないか?」
「そうだよ。そのような物達が通るような所出身だった。」
「やはりか。君は土竜かバゾマイの所に居たのかな?」
「そうだよ。フリー。僕はあの人達の所に元々は居た。」
「元々は、植物だったり」…」
「うん。……あ」
「よし。君が俺の元に来た目的は俺への攻撃というよりは何かしらの伝言かな?」
「そのとうり。実はな、バゾマイは土竜から買っていた麻薬がそろそろ尽きそうなんだ。そしたらぼくは……」
「いや問題無いだろう。殺されはしないさ。ただ、解雇はされるかもな。」
「なるほどなあ。有難う。君にこれをして欲しかった。」
「その動きは、血をくれと。」
「そうだよ。それを言われたんだ。社長から。」
「なるほどな。麻薬は単なる配達の仕事か。」
「そうだよ。水族館のお客さん達は僕達は無関係だよ。」
「ほう。では、何者が」
「さあ…。それは分からない。君の生き血を取るのはバゾマイが植物に垂らしてみたいからだと言っていたよ。」
「なるほど。単なる趣味か…。」
「うん。じゃあ、僕はこれで…。」
少し待て。この魚は何故水族館に居たのだろうか
「あの水族館に居たのは」
「趣味。魚だから。」
「なるほど。」
この魚は魚であるので水族館に居た。
この魚はどうも悪い魚では無いようだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます