度量衡は住む世界によって異なる -それは命の重ささえも-

筆者の忍者好きが昂じて生まれた作品。普段なかなか意識することのない忍者が生きる精神世界であるが、よくよく考えてみれば「忍びの者」である。

そこには、表の世界では生きたくとも生きて行けぬがために「世を忍ぶ」生き様、「忍び難きを忍ぶ」生き様があったのだろうと、本作を読んでハッとさせられること間違いなしである。

ポンドとKGの度量衡が異なるように、住む世界によって命の重さも感覚値が異なることを本作で味わってほしい。

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