第43話

「いたくないなら帰っていい。」


私は背を向けて台所に立つ。


「なにそれ、そんな事言ってない。」


蓮見君の言葉を無視して私は冷蔵庫から食材をだす。

食材からして野菜炒め程度しか出来ない。

帰ってもらった方が都合が良いと思った。


食器を準備しようと振り向くとすぐ近くに蓮見君はいた。


「わっ、び、びっくりさせないで!?」



「どうしてそんなに素っ気ないの?」



素っ気ない?

素っ気ないのは蓮見君でしょう?



「わ、私は普通だよ。素っ気ないのは蓮見君だよ…。あの日の事なかった事にしたいならそれでも良いよ、でも冷たくされるのは辛いよ……。」



私は涙を拭いながら彼に告げた。

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