第38話

自分たちのマンションにつくと私は設楽君に声を掛ける。



「おみやげがあるの、ちょっと待ってて?」



「え!?マジで?うれしい。」


設楽君は玄関先で待っていた。


私は部屋に入りテーブルに置いていたお菓子の箱を取る。すると、



「あれ、この写真なに?」



「あ…それは、」



それは家族写真だった。

以前お義父さんの展示会でスポンサーのヒトが撮ってくれた一枚。



「蓮見も写ってるし、どちらかの両親?まさかもう二人って認められてんの?」



私は返答に困る。



「あの…家族写真なの。」



「へえ、家族写真か。……え、家族!?」



設楽君は写真を見ながら目を大きく見開いた。

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