passion 3

第11話

それからほどなくして蓮見君がマンションに来た。



「どうしたの、濡れてる。」



「夕方から雨なんて知らなかった。タオル貸して。」


蓮見君は傘を持ってなかったから駅から此処まで走ってきたらしい。



「雨なら来なくてもいいのに。」


そんな言葉に彼は不機嫌になる。



「そう、じゃあ帰る。」



「あ、ウソです!うれしいです!」


私は慌てて蓮見君にタオルを渡す。



「…嫌なコ。」



そう言いながら彼はタオルを受け取って濡れた髪をかきあげた。



ドクン。


ん!?


何、今のドクン、て。


私は思わず蓮見君に背中を向けた。



「喉かわいた、水ちょうだい水。」



「う、うん。」





なんか仕草が蓮見君を…大人に感じちゃったよ。

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