第10話

夕方帰宅すると偶然設楽さんに会った。


「こんにちは、今からバイトですか?」



「うん、すぐそこのコンビニ。よかったら来てよ?」



コンビニって…ああ、駅前の所か。



「ねえ、若森さん。この前の一緒にいたヒトってもしかして蓮見直緒っていうヒト?」



え!?


どうして知ってるの?



「なぜ聞くんですか?」


私が疑うような目で見ると設楽さんはちょっとビックリした表情をする。



「ごめん、今日大学で若森さんの部屋に居たヒトを見つけたから。よく思い出してみると新入生代表で見た蓮見だったから。彼は工学部だよね?」



「…蓮見君と同じ大学なんですか?」



「そうみたい。きっと歳も同じ、だから若森さんもその敬語は止めてね。」



そう言って設楽さんはエレベーターに乗った。




そうなんだ、蓮見君と設楽さんに共通点があったんだ。

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