第5話

「19歳の俺が彼女のかすみに何もしないでいるって方が変だと思う。」



蓮見君の撫でていた手が私の頬に触れて、首に鎖骨に落ちていく。



「ちょ、ちょっと、」


私はくすぐったいのか背中に変な感覚が起こる。

蓮見君とはまだキスしかした事はない。


何回かそんな雰囲気にはなっていたけど、蓮見君は結局母の言いつけを守っていた。


彼の許容範囲で。



「…ホントはかすみをひとり暮らしなんてさせたくないのに。」



「お母さんの倫理は教科書並に厳しいの。蓮見君もそうだと思っていたけど。」



「うん、自分もそうだと思ってた。でも…」



あ……二回目のキスだ。


蓮見君の顔が私に近づく。



その時、



玄関のインターホンが鳴った。

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