第24話

ナニ?コレ……





ア然としたまま、心の中でそう呟いていた。






だって……。






凄いよ……。






部屋の中が。







強いて名付けるなら……えっと……『白の王女の間』とか?……とにかく、そういう感じで。






私は、視界に広がる偏執的少女趣味の空間にあ然としたまま、その場に立ち尽くしてしまっていた。





「多分」でしかモノが言えないけれど……元々は格調高くて上品なゲストルームだったのだろう。





家具は全て統一されたデザインのアンティークみたいだし、天井の照明器具はシンプルながらもシャンデリアで……それだけ見れば古い洋館の客室に相応しい雰囲気。




だけど……。





すごく残念ながら、部屋のいたるところにふんだんに使われている白のフリルやらレースやらの所為で、『格調』とか『上品』という言葉からはかなり遠ざかってしまった感じだ。





床に敷き詰められているのは、ペルシャ猫の毛並みたいなフワフワの白い絨毯。





天蓋から流れ落ちる真っ白のレースは、何層にも重なり合って優美なドレープを描いている。





テーブルセットの上には、花瓶に活けられた淡いピンク色の薔薇達とカスミソウ。





窓際に設置されている机には、傘の部分に花の透かし模様が施されたアンティークのスタンドライトと……実用的とは全く思えない白い羽ペンが置いてある。





壁際にはクローゼットとドレッサー……触れるのも畏れ多く感じるほどの、豪華で大きなジュエリーボックス。





……なんかもう、庶民の私的にはツッコミドコロ満載だ。





間違いなく、ここは……単なるゲストルームなどではなく。





私の為に、あえて誂えられた部屋……。

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