22.好き

第17話

西乃杜大の学園祭当日は、爽やかな秋晴れに恵まれた。






明穂達との待ち合わせの場所は、西乃杜大の最寄駅の駅前で。




私は、その場所まで、修哉おじさんに送って貰った。





俊彦おじさんからどんな風に伝え聞いたのかは分からないけれど、修哉おじさんは、私が西乃杜大の学園祭に行く事について、それほど反対も心配もしなかった。





勿論、俊彦おじさん以上には忠告も心配もしていたけれど、私が想像していたレベルよりはあっさりとしていて、正直、拍子抜けしてしまったほどだ。





多分、事情を打ち明けた後であり、私自身がそれを前提に警戒をするだろう、と、そう見込んでいるのだろう。





来月19歳になるんだもの、彼らがそう見込むのは自然な事だし、見込み通りの結果が出せて当たり前。





キャンパスの中で十和田さんに会ってしまっても、絶対に彼の意のままになんてならないし、知らない男の人の軽口だって誘惑だって、サラリと受け流せる。





「うしっ!」





走り去っていく修哉おじさんの車を見送りつつ気合を入れて、周囲を見回す。





西乃杜大行きのバスの乗り場の前は、学園祭へ向かう人達で賑わっていた。





待ち合わせは駅の西口前としか決めていないので、私は西口のタクシープールに面したファストフード店の前で明穂達を待つ事にした。






 





◇  ◇  ◇  ◇








駅の出入り口から姿を現した明穂と陽菜と合流して、私達3人は混雑しているバスに乗り込んだ。





峰岸さんの車で先に現地へ向かっている筈の麻衣ちゃんとは、バス停から1番近い北門の近くで待ち合わせることになっていて。





私達がバスを降りたのとほぼ同じタイミングで、『北門で待ってるよ~』という麻衣ちゃんからのメールが陽菜の携帯に入った。





案内にしたがって北門に急げば、麻衣ちゃんと一緒に峰岸さんも待っていてくれて、私達は恐縮しつつも2人の後につき、キャンパスの中を案内してもらった。





一緒にカラオケに行ったメンバーに会いたければ案内するよ、と、峰岸さんが言ってくれたけれど、聞けばサークルの手伝いやイベントのスタッフの仕事でそれぞれ忙しくしている様子だし、峰岸さん自身も展示の受付当番の時間が迫っているとの事だったので、それ以上の案内は遠慮する事にした。

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