第2話 偶然の連鎖
第126話
煉瓦造りの門柱に掲げられた、由緒ありそうな『星玲幼稚園』のプレートを前に、私はゴクリと息を呑んだ。
鋳物製の大きな門扉の向こう側には、小春日和の明るい日射しをいっぱいに受けた石畳風のアプローチと、立派な建物。
所々植えられている常緑樹はきちんと剪定されていて、その光景は幼稚園というより、私立小学校の構内のようだ。
表側だけじゃない。
この幼稚園は、内側も凄いのだ。
バザーの時に建物の向こう側のグランドを見たけれど、とても整備されていて広々としていたし、遊具も充実していて、体育館や園舎も小学校みたいに立派だった。
そういえば、以前、職場の誰かが話しているのを耳にしたことがある。
星玲幼稚園は隣町にある私立学園の付属の教育施設で、このあたりの幼稚園の中では最も園児数が多く、また、人気のある幼稚園らしい、と。
去年の秋も、子供のいるパートさんの何人かが、入園願書を手に入れる為に、徹夜をして門の前に並んだとか話していたっけ……。
とにかく、希望すれば誰でも入園できる、というレベルの幼稚園では無いらしい。
それも、この整備された幼稚園の構内を見れば、思わず納得だ。
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