第117話

『なんと、結婚するんだって』




「えっ、マジで?」




『うん、5月に挙式予定みたい』




「へぇ……なんか、ビックリ……」




思わず呟いていた。




ハルミ先輩は大学時代のサークルの2つ年上の先輩で。




頭が良くてプライドが高くて……大手外資系の商社に就職して。




在学中は恋愛なんて興味なさそうだったし、独身主義っぽいところもあって。




あの結婚や恋愛に無縁そうな女性が、こんなにも早く結婚するなんて……はっきりいって意外だ。




『相手は高校の時の同級生で、同窓会で再会したのがきっかけだったみたい。ハルミ先輩は職場結婚よりも、そういう相手の方が上手くいきそうだよね』




「あ、うん、そうだね」




そう相槌を打ちながら、私は、ふと、考えた。




ケイが、私の過去に何らかの形で関わっていた人物と考えられなくもない、と。





小学生の頃も、中学生の頃も、大学生の頃も……違う学年の人まで範囲を広げてしまっては限度もあるけれど、同学年の人だけでも調べてみる価値はあるのではないかと。




【ケイ】と名前の付く男の人を全て調べれば……。





あの姿が真の姿だと仮定して、虱潰しで卒業名簿とアルバムを確認していけば……もしかしたら……。

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