第99話

「ずっと……一緒にいようねっ。夏になっても、毎日っ」





私は思わず、声に力を込めて訴えていた。




『……セリカ?』





「約束だからね」





『っていうか、夏になっても……って、それはさすがに無理だろ?』





「……迷惑?」





『いや……そう言ってくれるのは嬉しいけど………』





「私、夏も冷えで悩んでるぐらいだし、長時間じゃなければ平気だよ。ねっ、約束っ」




とにかく彼に、うん、と言わせたくて、私は矢継ぎ早にまくし立てていた。




まるで、自分勝手な言い分を通そうとするのに必死な、幼い子供のよう。




そんな自分が情けなくなってくるけれど、でも、今は、彼との未来の約束が欲しい。




遠い未来の、じゃなく、ほんの少し先の約束で構わないから……。





なのに……。





頷くどころか、戸惑うような笑みを浮かべて、彼は視線を伏せてしまった。

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