第99話
「ずっと……一緒にいようねっ。夏になっても、毎日っ」
私は思わず、声に力を込めて訴えていた。
『……セリカ?』
「約束だからね」
『っていうか、夏になっても……って、それはさすがに無理だろ?』
「……迷惑?」
『いや……そう言ってくれるのは嬉しいけど………』
「私、夏も冷えで悩んでるぐらいだし、長時間じゃなければ平気だよ。ねっ、約束っ」
とにかく彼に、うん、と言わせたくて、私は矢継ぎ早にまくし立てていた。
まるで、自分勝手な言い分を通そうとするのに必死な、幼い子供のよう。
そんな自分が情けなくなってくるけれど、でも、今は、彼との未来の約束が欲しい。
遠い未来の、じゃなく、ほんの少し先の約束で構わないから……。
なのに……。
頷くどころか、戸惑うような笑みを浮かべて、彼は視線を伏せてしまった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます