第4話 霹靂
第90話
仕事納めの今日は、朝から冷たい北風が吹き荒れていた。
晴れている割りに外気の温度は上がらなくて、建物の外はとにかく寒い。
冷え症の私にとっては、極めて活動しづらい環境といえるのだけど……。
各課への配布物の入ったファイルを抱えて、工場構内を駆け回る私の足取りは、結構軽かったりする。
だって、後3時間もすれば就業時間も終わり、我が社はお正月休みに突入するんだもの。
お正月休みは実家にも戻らないつもりだし、毎日、心ゆくまで、彼……ケイと一緒に過ごせると思うと……この北風も、厳しい寒さもなんのその、だ。
真冬の午後の日射しが射し込む外通路を急ぎ足で渡り、資材課の入っている建物の入り口のドアを開ける。
次の瞬間、私は息を呑んで、立ち止まってしまっていた。
目の前に、ユニフォーム姿の景山さんが立っていたから……。
「よっ……お疲れ」
「……お疲れさまです」
咄嗟に視線を逸らし、ぎこちなく会釈をする。
息苦しくなるほどの緊張と、甦る不快感に、私の視界は一瞬眩んだ。
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