第38話

こんなに酔うまで飲んだのも……元はと言えば景山さんの所為。




私を隣に無理矢理座らせたかと思ったら「忘年会で飲めなかった分、いっぱい飲ませてやるから」とか、言い出して。




要らない、って言っても、全然聞き入れてくれなくて。




お酒を断って機嫌を損ねるのも面倒だから、結局は、勧められるままに飲まざるを得なくて……。




やっぱり今回の飲み会も、不快指数が上がりっぱなしだった。




本当に、お酒が入ってしまった彼は、困ったチャン以外の何者でもない。




そりゃあ、お酒で人格が変わる人は世の中にごまんといる。




下ネタ連発するとか、説教臭くなるとか、大声で喚くとか……そういう酒癖の持ち主なんて、学生時代にたくさん見て来た。




酒癖の悪い人全てを露骨に嫌悪するほど、私は潔癖性でもないし。




そういう場にもそれなりに慣れて、軽く受け流せるようになったつもりなんだけど。




景山さんの酒癖だけは……どうにも我慢ならない。




二言目には「彼氏がいなくて寂しいだろう」とか「クリスマスにどこか連れて行ってやろうか」とか、周囲に聞こえるような声で何度も何度も……っ。

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