第28話
凄い。
普通の人同士みたいに、会話ができてる。
これが幻覚だというなら、私の病気は相当ヤバい。
でも。
どうしても、幻覚とは思えない……。
じゃあ……幻覚ではないとしたら、彼は………?
ゴクリと喉を鳴らし、私は彼の言葉の続きを待つ。
『君の傍に、と……』
そう言いながら、光の物体は、自身の手と思われる部分を、そっと私の頬にあてがった。
不思議なぬくもりに頬と鼻先を包まれ、私は咄嗟に息を止めていた。
光を鼻から吸い込んじゃうような気がして、ちょっと怖かったのだ。
でも、その光は煙や霧のような気体とは違う物体らしいという事が、その直後に判明した。
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