第24話

………ああ、ダメだ。




やっぱり見える。





小さな光りの塊が揺らぎながら風船のように膨らんでいく。




眩しくて。




温かい。





「幻覚って、触って温かいのも、幻覚っていうのかな…」




いよいよ脳の病気を疑うしかないと思いながら、私は、目の前の球体に片手を突っ込んで手指を動かした。




すると、その光の球体はグニャリと歪み、大きく伸縮して……。





「う……?」





縦に伸びたと思ったら、にわかに横にも広がって…。





「ひ……」





戦慄を覚える私の目の前で、その光りは、形状を変えながら吹き上がっていく噴水のように、不安定な動きを繰り返している。





「ひぃぃぃ~!!!!」






『まって、消さないで』






慌ててスイッチに手を伸ばした私の耳元で、昨日聞いたものと全く同じ声が響いて……。




私はスイッチから手を放し、頭を抱えてその場にしゃがみ込んでしまっていた。

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