第38話

「メイサ先輩、芸術コンテスト大賞おめでとうございまーす!」

「……アルハ」

「そんで、すみませんでした。あの時、傷つけて書くのやめさせようとしたんス」


 コンテストの後、ふらりと現れたアルハはお祝いの言葉と共に謝罪の言葉を述べた。


「自分は何もしようとしないのに、人の夢をバカにしていて心底嫌いだったんスよね。アンタのこと」

「否定できないですけど、本当に失礼なことしか言わないですね」

「これでも反省してるッスよ。フェルカ先輩に死ぬほど絞られたんで」

「フェルカに?」

「そッス。気になるんなら本人に聞いてください。俺はもうごめんなんで」


 言うだけ言って帰ろうとする彼に溜息が出る。去り際、アルハは思い出したように振り返ると、相変わらずの笑顔でこう言った。


「また何か面白そうなことする時は呼んでくださいね!じゃ!」

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