第36話


 芸術の星の皆さんこんにちは。

 今あなた達の思考をジャックして、私の思考を共有しています。


 敵対の意思はありません。

 ただ。


 ――ただ、この言葉を伝えたいだけなのです。


 *


 自分の言葉が読まれてるって自覚すると結構恥ずかしいんだな、なんて。脳内に流れる、もう何十回と見た言葉の波をぼんやりと眺めながらそう思った。


 思念なんてそんなもの、無くたって生きていけたんだから。

 言葉の濁流を読んでみればいい。

 苦しいくらいに溺れて、感情に染められて、日常に言葉があふれればいい。


 そうして、知らなかったころが幸せだったって思いながら、言葉に浸かってしまえ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る