第33話
芸術コンテストの会場内は多くの参加者でいっぱいだが、その誰もがただ静かに緊張の面持ちで審査を待っている。ホールに適当に置かれた椅子に座っていると、隣の椅子が軋む音がした。
「お待たせ。遅れてごめんね」
フェルカだ。
「来てくれないかと思いました」
「まさか」
疲れた様子の彼は、用事が立て込んでいたらしい。そんな中でも私が相談の電話をかけると絶対に出るのだから、途中からは笑ってしまったくらいだ。
彼は私を見て、意地悪く笑う。
「共犯者でしょ、僕たちは」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます