第7話
あの日は、そう。最悪な気分で朝を迎えて、いつも通りの顔をしたお母さんの作る朝ご飯をかき込んでいた時。突如、頭の中に声が流れ込んできた。機械みたいに淡々とした音が響いて、ぐらりと歪んだ視界に知らない大人が笑顔でこちらを見ている映像が流れた。
*
芸術の星の皆さんこんにちは。
今あなた達の思考をジャックして、私の思考を共有しています。
敵対の意思はありません。
ただ。
――ただ、この思いを伝えたいだけなのです。
*
朝のニュースを流していたはずのテレビは、どこのチャンネルも芸術の星の偉い人がさっきの映像の人とにこやかに手を繋いでいる映像を流している。それから、書類にハンコを押していく様子と、偉い人達が手に触れていく様子と説明が続く。
曰く、芸術の星の発展のため神秘の星と協定を結ぶ、と。
曰く、神秘の星の技術で体に触れるだけで相手に自分の思念を伝えられる、と。
曰く、言葉というツールは必要が無くなる、と……。
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