問5:アイマイの見つけ方

第18話

夏休み、最後の1週間は本当につまらないものだった。


 もうすっかり日課になった生物準備室の水やり。どこかの先生がタイミングで戻っていたのだろうか、いつの間にか水槽にいたカタツムリへのエサやりも何も考えずにただ手を動かすだけ。

 それが終われば、クツを履いて運動場へ向かう。運動部の掛け声をぼうっと聞きながらじょうろに水をためてそのまま校舎裏へ。じっとりとしたうえ、気温もとんでもなく高い日が続いているから日陰になっている花壇は過ごしやすい。

 熱でろくに回らない頭は次の一歩を踏み出そうとしない。脳内を直接揺らすような蝉の声が煩わしくて。




 朝顔が小さく開いていた。


 静かな生物準備室に、カタン、とじょうろを置く音だけが響いた。

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