第8話
「やっぱ幽霊とかの類だったんですよ、雨の日の時も怪しかったし!」
「哀斗くん、意外と幽霊とか信じてるんだね」
「信じてません!!」
結局、陽さんはどこを探しても見つからなかった。そもそもなんで夏休みに学校へ来ていたのかもわからないのだ、誰かに聞こうにも情報が少なすぎる。
そういえば陽さんはほとんど日陰で過ごしていた。暑いからだろうだと思っていたが、幽霊って暗いとこで出るイメージあるし、ほら、なんかソレっぽい。
『一応、君らの先輩になるかな』
一応、って。もしかして陽さんは本当に幽霊で、学校にいたのはずっと前だったから……?ツウと背筋に冷たい汗が流れるのを感じる。夏だよな、今。
「ま、何はともあれ最初のお客さんの依頼は大成功だったね!」
「いや成功って言うんですかコレ……」
僕たちは今、件の花壇にいる。
「まだ咲いてもないですよ」
相変わらず薄暗い花壇には、よくよく見ないと見逃してしまいそうなほど小さな芽がヒョコと顔を覗かせていた。
答:俺と君ら。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます