第2話
まさか部活にも入っていないのに、夏休みに学校へ行くことになるとは思ってもいなかった。そんなことをぼんやりと考えながら生物準備室のカギを開けた。
まず水やりだったっけ。渡されたやることリストを見ると軽く10個はチェックが並んでいる。溜息を吐きながら顔をあげて。
「あ、ようやく来た」
ヒュ、と喉が鳴る。
そこにいたのはウチの制服_シャツにリボンだけだから正直わからない_を身にまとった少女。黒くまっすぐな髪を低い位置で2つに結んでいる見た目は文学少女。だが僕には見ただけでわかる、コレは意外と元気なタイプだ。
というか僕、今カギを開けたところだったよな?こちらをジイと見つめる黒い瞳を気にする余裕もなくなって、そうしてようやく違和感に気が付いた。
――窓が開いている。
「遅いよ~。朝顔、もう閉じちゃったよ?」
やっと僕が彼女に視線を向けたのを満足そうに笑った少女は手元の鉢植えを指した。確かに小学校で見たことのあるような花が見えたが、僕の頭の中はたった1つのことでいっぱいだった。
誰だ、この人。
答:少女漫画的な出会いとかいいんじゃないかな。
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