つぎのはじまり
第17話
空は段々と薄暗くなっていくというのにジワジワと肌を焼く太陽というのは、こうも煩わしいものだったか。
数ヶ月ぶりに帰る故郷は、今日は一段と賑やかな空気をしていた。街とは違う少し遅めの夏祭りだ。歩き慣れたはずの道は少しだけ懐かしさを含んでいて、とびっきり小さかった頃みたいに石ころを蹴って歩くと目的地はすぐだった。
「おっさん」
「あ?おめぇ村田さんとこの翔太くんじゃねぇか。はー都会の学校行くとイケメンになって帰ってくんだな」
「茶化すなって」
そーいやこの店おばさんは静かだけどおっさんがうるさいんだった。忘れてたわー……。
おっさんが笑いながら言葉をかけるのを手で払って、握りしめていた小銭を差し出しながら口を開いた。
「九月に入っても売れ残ってそうなラムネちょーだい」
三日間。たった三日間しかないその間に、話したいことも行きたいところも沢山あるんだからさ。
早く起きてよ、ねぼすけビー玉ちゃん。
起きてよ、ねぼすけビー玉ちゃん 雨夏 @uka_amanatsu
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