1章

1 カミサマ

日本に天皇という存在が誕生したころ、ある権力者はカミサマと契約を交わした。

カミサマが日本の土地や人々を守る代わりに、人間の中からカミサマとなる存在を提供するという契約を。鴨川かもがわ家、桂川かつらがわ家、由良川ゆらがわ家の3家をある権力者はカミサマに差し出した。それ以降、その3家を本家とし、この3家いずれの血が一滴でも入っているものはカミサマになる資格を有している。本家は長年、座長こと日本のカミサマのトップを順番に勤めていたが、ついにその苗字は途絶えた。今から約300年も前のことである。疫病や一揆などによってと考えられる。

その後、本家と近い血筋の者がランダムで座長になるシステムへと転換した。


座長

条件:3家と血筋が近いもの。男。18歳以上

選出法:3家と血筋が近い順から3名選ばれ、さらにそこから1名がランダムで選ばれる。


カミサマ

条件:3家との血のつながりがあること

選出法:がん(ハ〇ター×ハ〇ターでいう念のようなもの)の強いものから、願が必要な役職にあてがっていく。


・現在は、30家ほどある。

・結婚などへの制限はない。

・基本的にカミサマの掛け持ちは禁じる


カミサマは引退や辞退は可能だが、後継者がいないとできない。

後継者がいないカミサマが亡くなってしまった場合、その分野に関するカミサマは不在となる。

仕事量の少ないカミサマが順番にその業務を回していく。

後継者や不在を埋めるものは、以前(または今)その分野のカミサマを務めている者の親近者となる場合が多い。


カミサマであることをカミサマ資格者以外に話すことを禁じる

近年のカミサマ不足でほとんどのカミサマ資格者は現役もしくは後継として登録されている。


願とは

カミサマ特有の力のこと。

持っている願の量や、一日に使える量、どういう用途で使うか、などはその人個人によって異なる。

願の量(所有量)は最大100とし、一日に使えるのは所有量の半分以下

ex)然の場合:所有量80(一日当たり40)。用途の幅は広め。特有のことに特化しているわけではない。得意:時空を操ること。苦手:細かい動きが必要なこと


願の操る能力や使用用途幅については才能もあるが、訓練次第で伸ばすことが可能。


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