恐くて心を打つ憧憬の世界
- ★★★ Excellent!!!
アレはそういう名前だったのか。そんな『藁ぼっち』が掛かっている。
まるで、季節の中心のように。
それは、稲刈りの象徴的なものである上に、知らぬ間に様々な者たちが、自分の世界を築いているのです。
このお話では、主人公が、そんな『藁ぼっち』の近くを通ることからお話が始まります。お話は子供がよく見る怖い話かと思いきや、思わず涙を誘う『藁ぼっち』の中にあった愛情が包まれていたのです。
現代のせわしさに疲れた。あるいはノスタルジーを感じたい方に、是非おすすめしたい、怖くもあたたかい物語です。