第53話
じゃ、ねぇよ。
よくねぇよ。
「それで、何で君がここに」
腐る程毎日毎日接するイケメンの類には言うまでもなくうんざりしているけど、まあ、啓はいい。
"うち"のにはいない、ふわりとした感覚が漂っている。
それでも、目を細めたいくらいには眩しいけど。
だって啓と、あと、塩味 智途(Shiomi Tomomichi)とかがいるこいつらのグループは五人だけど、そんなに要らないと思うけど、啓が格好良いと思う。
でもここに来てほしいとは思ったことないな。
「もっもっもっもっ」
「?」
「もっもっもっもっ」
「ちょっと、煩いんだけど何」
ソファに寝そべったままで顔だけを啓の方へ向けていると、デジャヴ感が押し寄せた。
あ、啓と塩味はよく来るのかそういえば。何故か。
「あ、そうだった。智来ませんでした?」
お前の仲間の塩味は、バナナ食べたら忘れられてしまうような残念な奴なんだね?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます