第16話 敵基地爆破
急に洞窟の真上から何やら聞こえて来た。真那井達は驚き上を見上げる。なんだ!!誰かが叫んだか。敵か? そこへ予想もしない出来事が起きた。自分たちの話が聞かれていたのか? どこからかスピーカーを通して声が聞こえて来た。
「滅亡王国と言うのはどうだ……」
「だっ誰だ! 何処にいる。何処から入った?」
信じられない事が起きた。此処は一部の者しか知らない完全警護された地下基地の中だ。
いったい見張りの兵は何をしているかと真那井は苛立つ。
「もはやお前達は降伏するしか道は残されて居ない。既にお前達の居る場所周辺には強力な爆薬を仕掛けある。少しでも逃げようとするなら即爆破するぞ。降伏しなければ全員あの世行きだぞ。日本国の王は天皇陛下だけでいい他に国王は要らない」
「貴様、此処を生きて出られると思うなよ。自衛隊が空爆でもすると言うのか。ミサイルで撃ち落としてやる。それとも特殊部隊が侵入したとでもいうのか。出来る筈がない」
「馬鹿め、出られないのはお前達の方だ。特殊部隊なんか必要ない数人でこと足りるさ」
「どういう事だ。数人で何が出来る。笑わせるな」
「そうかな、我々は此処に侵入して三時間になる。その間、何もしないで隠れていると思ったか、外部から攻撃出来なくても内部を爆破したらどうなるかな。毒キノコに侵された狂人王国は滅びる運命のようだな」
「馬鹿を言え、我々は独立した国家だ。お前達に何が出来る」
幸二達は既にこの敵秘密基地の真上を抜け出している。爆破してもなんの問題もない。プラスチック爆弾をセットしてある。敵の地下本部の周囲に爆薬を仕掛けてある。あとスイッチ押せば一瞬にして秘密基地は埋まってしまうのだ。
「お前達がどう思うが、もはや手遅れだ。大人しく降伏して武装解除すれば助けてやる」
「そんな脅すに乗るか,貴様らがその気になら本土にミサイルを撃ち込むぞ」
「話し合う余地がないという事か、ならば先制攻撃だ。指令室ごと吹き飛ばしてやる」
幸二はリモコンスッチをONにした。次の瞬間、物凄い爆発音と共にその敵指令室と
施設は吹き飛んだ。指令室を爆破されては各部隊に指令が送れない。あっと言う間にクーデターを企てた幹部達は全滅してしまった。終わって見ればあっけないものだった。
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