第15話 最後の警告

幸二はバッグから何やら取り出した。ゆっくりとプラスチック爆弾七個ばかり仕掛け置いて、ゆっくりと引き上げて行く幸二を待っていた隊員に告げた。

「見つけたぞ。この先二百メールに奴等の作戦室か何かあるようだ。ついでにスピーカーと更にプラスチック爆弾を仕掛けて来た。あとはリモコンのスイッチを押すだけだがタイミングが必要だ。降伏させるかそれとも洞窟ごと爆破するかだ」

「プラスチック爆弾は分かるのですがスピーカーは何に使うのですか」

「これは最後の警告するためだ秘密基地だと思っている所にいきなり敵の声が聞こえたら動揺するだろう。慌てふためいた所へ最後の警告するのさ」

「なるほど流石ですね。では早速真田二等陸尉に報告して決めて貰いましょう」

「問題は爆破すれば全員死亡する。そうなれば捕まえて裁判にかける事も出来ない。それでいいのなら決行するが」

そこに真田二等陸尉がやって来た。

「もうチャンスは少ないしこの期を逃したら作戦は大失敗に終わります。もはや一刻の猶予もありません。この作戦に国の運命が掛かっています。決行しましょう」

 幸二と真田二等陸尉の考えが一致した。このチャンスが逃し訳には行かない。降伏はしないだろうが最後のチャンスを与える事にした。満を期して幸二がマイクを片手にスイッチ入れた。

 

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