第15話

「じゃあ、俺こっちだから」



「あ、うん。荷物ありがとう」



あっという間に別れ道に着いて、寂しいなんて思うのは私だけで、彼はあっという間に背中を向ける。


去っていく彼の背中を見送りながら、なんだかやりきれない思いがこみ上げて来た。


片思いも嫌じゃない。


好きな人のことを考えるのはすごく楽しいし、幸せだ。


話せただけでも心は踊るし、目が合えば狂喜乱舞したくなる。


彼のことを好きになって、思いがどんどん募って、好きが溢れてく。


この溢れた想いは尽きることはない。


でも、ふとした時に虚しくなる。


人は、想うだけでは満たされなくて、同じ分だけ返して欲しくなる。


片想いから両想いに昇進したくなる。


簡単じゃないのは分かってる。


だけど、どれ位頑張ればいいのか分からないのは本当に苦しい。

2桁になる告白回数を、彼はどんな思いで聞いているのか、一度位彼の思いを聞いてみたいと思ってしまう。


別れが近いから……だろうか?

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