概要
俺は、どうして救われなかったのか?
※これは、二次創作です。選択肢に名前がなかったので、ここに書きます。蜘蛛の糸を題材にした二次創作です。注意して下さい。文字数は、蜘蛛の糸と同じくらいにしています※
それは、幼少の頃の記憶。両親が蒸発する前の話だ。母親だったか、父親だったか、忘れてしまったけれど。読み聞かせをしてくれた古い短編小説があった。芥川龍之介作の蜘蛛の糸だ。強烈に覚えていることがある。俺は、カンダタが嫌いになったことだ。だってそうだろ? 他人を蹴落としてでも救われようなんて……。救いの手を上手く掴めなかった男を蔑んでいた。でも、大人になるにつれて、そんなことはどうでも良くなっていった。まだ、小学校にあがるまえに両親が蒸発した。その後のことは、どうでも良くて覚えてないし、覚えていても、興味もない。虚無の心のまま何となく
それは、幼少の頃の記憶。両親が蒸発する前の話だ。母親だったか、父親だったか、忘れてしまったけれど。読み聞かせをしてくれた古い短編小説があった。芥川龍之介作の蜘蛛の糸だ。強烈に覚えていることがある。俺は、カンダタが嫌いになったことだ。だってそうだろ? 他人を蹴落としてでも救われようなんて……。救いの手を上手く掴めなかった男を蔑んでいた。でも、大人になるにつれて、そんなことはどうでも良くなっていった。まだ、小学校にあがるまえに両親が蒸発した。その後のことは、どうでも良くて覚えてないし、覚えていても、興味もない。虚無の心のまま何となく
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!絶望の果てに、言葉が届く場所がある
「蜘蛛の糸なんてどこにもないじゃないか……。」
その言葉の奥にひそむ、どうしようもない渇望と、底知れぬ絶望が、胸に迫ってきました。
この作品は、まるで魂の声が綴られたような物語です。死後の静かな闇の中で、主人公は自らの過去と向き合いながら、誰にも見えない苦悩と孤独に揺れ動きます。芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を思わせる構成ながら、より個人的で、現代の心に寄り添う苦しみが丁寧に描かれていて、読んでいるうちに、心がじわじわと染まっていくような感覚に包まれました。
中でも、「俺は、小さな頃から一生懸命になったことなどなかった。」という一文が深く印象に残ります。それは、救いを求めながらも、その手前で立…続きを読む