第48話

「向こうでは学園祭のクイーンに選ばれたんでしょう?もてないはずないって」




瑞希がパンをちぎりながら言った。




「こっちの人種は珍しいからじゃない?」




「いや!お姉ちゃんがダントツで綺麗だからよ」




「さっすが瑞希はいいこと言うね!お土産、詩乃の分も瑞希にあげるから」




「ラッキー!」




「ちょっと待てよ!俺の分とか待てって!」




詩乃が慌てる。



「冗談だって。ちゃんと渡すから」




するとお父さんがワインの入ったグラスを静かに置くと、




「良かったなマリア。楽しい思い出がたくさんできたみたいで」




優しく言った。




「いいな~!私も留学したい!優しくてカッコイイ男子に囲まれたい~」




言いながら瑞希がハッとしたように私を見た。




「どうしたの?」

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