第49話

「どうしたの?」



「ねえ、向こうでは彼氏とかできた?」



「瑞希!」




神尾先生がちょっと強めの口調で言う。



お父さんは顔を伏せて咳払い。




「だって気になるじゃん?ねえ?」



瑞希が詩乃の顔を覗き込むように言った。




「ならねえよ。別に」




興味なさそうに食事を続ける詩乃。



「ボーイフレンドはできたけど好きな人とかはいなかったな」




「そうなの?」




「うん」




瑞希はちょっと期待外れという感じでため息をついた。




男子の話題がでてきたところで私から瑞希と詩乃に聞いてみた。




「ねえ、あなたたち真壁郷って人のこと聞いたことある?」




詩乃と瑞希が顔を見合わせる。



そして詩乃が口を開いた。




「なんで?なんで知ってるの?」

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