第30話

「マルコシアスか」



「はい。ずっと待ってたんスよ」




「なんの用だよ?」




「またまたぁ、ミカエルに抜け駆けして会ってきたんでしょう?例のマリアに」




「よくわかったな」




「だって学校が終わってから1人で見てくるからついてくるなって言ったじゃないッスか」




「そうだったか?」




薄暗い路地裏の壁によりかかるとタバコに火を点けようとした。




「おおっと!それは俺が」




マルコシアスがさっとライターに火を点けて差しだす。




「おう」




タバコをゆっくりと吸ってから煙を吐いた。




俺と一緒に地獄から地球(エデン)に来た黒狼マルコシアス。




あらゆるものを石化する光を吐くこの悪魔も俺と同じように人間として生活していた。




人間名は相良史朗。

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